日本マクドナルド、「S」「M」「L」の進化 (MJ 3月31日付から)
外食最大手、日本マクドナルドの進化が止まらない。過去6年間の経営改革で財務を改善し、店作り・商品戦略で自信を獲得。今年、全体の1割に当たる店舗の大量閉鎖に踏み切る同社は、その後の成長をにらみ、息つく間もなく「攻め」の新手を繰り出し始めた。その3本柱は、フライドポテトのサイズよろしく「S(店)」「M(メニュー)」「L(人材教育)」が頭文字だ。
東京都足立区の幹線道路沿いにある「足立六町店」は国内有数の"ドライブスルー繁盛店"。週末は1日400~500台の車が来店し、売上高の約半分を稼ぎ出す。
昨年12月末開業の同店に導入したのは、新方式のドライブスルー。入り口のマイクで注文した車が先にある窓口で支払いを済ませると、「次の窓口で商品をお受け取りください」と促される。
通常は1つの窓口でこなす支払いと受け取りを分離した、海外でも採用しているこの方式は「ゴールドスタンダード」と呼ばれる。「週末の混雑時なら、客をさばくスピードは3割上がる」(前田信一上席執行役員)という、ドライブスルー強化の"切り札"だ。(全文は31日付日経MJに掲載)