首相、社会保障「借金で維持して大丈夫か」 ネット番組で
菅直人首相は7日夜のインターネット動画番組で、社会保障費の財源が大幅に不足しているとの認識を示したうえで「この問題を放置してもう1年、2年、3年と借金で維持して大丈夫か」と述べた。消費税を含む税制抜本改革を念頭に置いた発言。
首相は2011年度の国の消費税収約7兆円に対し、消費税の使途として定める社会保障費の高齢者福祉の費用が17兆円に達すると指摘。「差額は赤字国債などで埋められているという現実がある」と強調した。
同番組への出演については発信力強化の一環だと説明した。「先の臨時国会では(財政・社会保障問題などの主要課題を)与野党で議論して欲しいと問題提起したが、ほとんど報道として流れなかった」と語った。
〔日経QUICKニュース〕