古物携帯→X→ポルシェ!17歳のわらしべ長者、ネット物々交換の履歴

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古物携帯→X→ポルシェ!17歳のわらしべ長者、ネット物々交換の履歴

友だちにもらった古い携帯から2年以上かけてネット物々交換を繰り返し、見事2000年式ポルシェ ボクスターSを入手した加州グレンドラの高校生スティーヴン・オーティズ(Steven Ortiz)君、17歳。

Craigslistのわらしべ長者はいかにして作られたのか? その軌跡に迫る~!

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掲示板「クレイグスリスト(Craigslist)」の物々交換で大物をせしめる話は前にもありましたが、外部からの助けを一切借りずここまでやったのは彼が初めて。

以前話題になったカイル・マクドナルド(Kyle MacDonald)さんは、赤いペーパークリップ1本から家を買うまでを実況中継するサイトを立ち上げて有名になりました。見事目標達成したけど、彼の場合はファンも多かったし、サイトがマスコミに取り上げられて良い宣伝になりましたもんね。

その点、今回のスティーヴン君は17歳の現役高校生で、そんな後押しはゼロです。代わりに彼がやったのは一にも二にも忍耐。この2年間ひたすらiPhoneに首っ引きでCraigslistに上がってくる物々交換に目を通し、自分にとって実入りの大きそうなものを慎重に選んできたのですよ。まさにネット物々交換の王道!

「おーい!携帯とポルシェと交換してくれ!って友だちがみんな叫んで寄ってくるんだけど、そんな生やさしいことじゃないですよ。とても忍耐が要るんです」と語るスティーヴン君には既に企業家の風格すら漂う(UPDATE: 動画、非表示なので別のに差し替えました!)

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最初は友だちにタダでもらった古い携帯電話1台からスタート。早速これをCraigslistの「バーター(barter)」というコーナーで少しずつ良い携帯に交換していきました。

次に携帯をiPod Touchに換え、iPod Touchをオフロードのバイクに換え、これを何度か繰り返して他のもっと良いオフロードバイクに換え、次にきたのがMacBook Pro。これで車への扉が開きます。

MacBook ProをToyota 4Runner(ハイラックスサーフ)に換え、Toyota 4Runnerを特注のオフロードのゴルフカートに換えます(車をカートに換えるなんて不思議な気もしますが、スティーヴンくんは当時まだ15歳で、どっちみち運転できなかったようです)。

次にゴルフカートをもっと高価なオフロードバイクに換え、オフロードバイクを一般道のバイクに換え、あとはつまんない車をしばらく交換の後、最後は大物の1975年式Ford Broncoをゲット。

我々がスティーヴン君だったら、そこで止めますよね。中古のFord Broncoより良いものってそうそうないし。

が、Broncoをゲットした頃にはスティーヴン君も車の運転免許取れる法定年齢に達してたんですね。カッコいい車に乗りたい盛り。で、しばらく乗った後、やっぱりポルシェ目指すことに決めるわけです。

今Ford Broncoと言ったら年代物SUVコレクター垂涎の的なので、このニュースを聞いたファンからは、「なんて勿体無いことするんじゃい!」という声も上がってます。実際その言い分は正しく、この最後のはトレードダウン、つまり価値の低いものとの交換でした。Broncoはたぶん、2000年式Boxsterの要求額9000ドル(78万円)よりは価値高いので。

でも高校生だもん、人生一度はポルシェ乗りたいですよね。ポルシェなら廊下でも羨望の的で、それなりに配当ありますし。判断間違えたとは思いませんよ。

以上、中古携帯からポルシェまでの交換回数は合計14回。

まあ、夢のポルシェも手にしてみると意外とメンテ代がバカにならないようでして、スティーヴン君、さっそく新しい車を物色中です。次なる目標は、キャデラック・エスカレード。

Ben Wojdyla(原文/satomi)