2010.11.01
デキるIT人材を採用する新しい方法
Twitter - ripienaar
http://twitter.com/ripienaar/status/28788028764



(大意:ロンドンE14近辺にいるDevOps(開発者兼システム管理者)タイプの人で、フルタイムで働ける人を探しています。GitHubのユーザ名とブログのURLを私まで送ってください)

GitHub」は、いまやIT関係者で知らぬ者はいないくらい有名になった、ソースコード(ソフトウェアの元になるプログラム)のホスティングサービス。

最近見かけるオープンソース系のソフトウェアは、かなりの割合でこのGitHubを使っている。いま439,000人が登録しているそうで、世界じゅうのITエンジニアがここにアカウントを作り、自分で書いたプログラムを公開したり、他人のプログラムをいじって自分のバージョンを公開している。

IT人材の求人で「GitHubのユーザ名とブログのURLを送れ」というのは、とてもいい方法だと思う。GitHubで公開しているソースコードを見れば、その人が持つプログラミングのスキルセットやレベルがいっぺんにわかる。さらに、ブログの内容を見れば、プログラミングではない自然言語によるライティング能力、どんなトピックについて、どんなことを書いているか、何に興味があって、どういう人なのか、かなりのことがわかる(「ブログが履歴書」)。

また、ソフトウェアの公開にしても、ブログにしても、ふつうは仕事でなく自主的な活動だ。他人から言われなくても、自分で何かを公開・発信しているというだけで、積極性を持つ人材であることの証明になる。

もちろん、どんな採用方法も完璧ではないし、この方法で採用したけれどもうまくいかなかった、ということもありうる。しかし少なくともIT人材の場合は、ただの学歴や職歴よりも、GitHubやブログを採用の判断材料にする、というほうが「ハズさない」と思う。


ネタ元:
Jan-Piet Mens - Job interviews (in IT) are changing
http://blog.fupps.com/2010/10/27/job-interviews-in-it-are-changing/

関連:
Wikipedia - DevOps
http://en.wikipedia.org/wiki/DevOps
日本ではまだあまり聞かないが、海外のITブログなどではこの「DevOps」という言葉を最近よく見かける。大体「開発者兼システム管理者」のような意味らしい。

関連エントリ:
ブログが履歴書
http://mojix.org/2005/12/15/185137