欧州空路「9・11」超す混乱 空港閉鎖30カ国、欠航6万便
【ロンドン=岐部秀光】アイスランドでの噴火に伴う火山灰は18日、南東部に範囲を広げて欧州のほぼ全域を覆い、約30カ国で空港が閉鎖された。これまでに6万便強が欠航、各地のビジネスマンや観光客ら数百万人に影響した。国際民間航空機関(ICAO)は、欧州空路の混乱は2001年9月11日の米同時テロ後の状況を上回るとしている。
火山灰は18日、地中海に到達。スペインの複数の空港が一時閉鎖された。ロンドンやパリなど主要空港は閉鎖が続いている。欧州の航空管制を統括するユーロコントロールは18日だけで2万便が欠航、15日の飛行制限導入からおよそ6万3千便が運航中止に追い込まれたと発表した。欧州連合(EU)は19日に運輸相による緊急テレビ会議を開き対応策を協議する。